自動車整備士の資格において認められる実務経験とは
自動車整備士の資格は試験に合格すれば与えられますが、その試験を受けるための要件の中には実務経験の期間が含まれています。ここでいう実務経験とは、日常的に自動車の整備や点検を行っている仕事場で、実際に分解整備や点検などの仕事に従事した経験を指しており、場所と仕事内容の両方の要件を満たしていなければ、自動車整備士資格における実務経験としてカウントすることができません。自動車整備士資格において実務経験にカウントすることができる仕事場には、認証工場、特定給油所、整備作業ができるスペースを持つカー用品等の販売店、JAFの路上故障自動車救援業務を行っている事業場などがあります。この他の仕事場も、車の整備作業が行えるスペースがあり、実際にそのような仕事を行っていれば認められます。
特定給油所とは国が定める整備等の設備要件を満たし、自家用車の定期点検を行ってステッカーを交付することが認められている給油所のことを指しており、ガソリンスタンドであればどこでも認められるわけではありません。実務経験としてカウントする仕事の内容にも注意点があり、オイルやタイヤ、ワイパーブレードの交換といった自動車整備士の資格が無くても行えるような整備業はカウントの対象外です。また、アルバイトやパートといった臨時勤務での作業経験もカウントすることができません。自身で実務経験としてカウントして良いかわからない場合は、管轄区域内にある運輸支局や自動車整備振興会に尋ねましょう。